明治一代女に出会う─黄金柑マーマレード


 世の中には知らないことがいっぱいあるもんだ。
 八百屋の店先に見慣れない蜜柑、正確にいえば柑橘類を見つけた。
 大きさは小振りの温州ミカンよりも小さく、黄色をしている。
 黄金柑。
 なるほど見た目はその通りだが、傷もあって柚子のように野生的。
 ジャムにしてみようと試しに買って帰った。

 とにかく初めて目にした果物だったので、家でどんな果物なのか調べてみた。
 知らない果物をジャムにするとき、一応はどんな果物なのか調べてみる。
 ジャム作りの傾向と対策。
 受験勉強は苦手だったが、ジャム作りのためにはまずは下調べ。

 すると、出生は不明だが鹿児島県日置市東市来町近辺で、明治時代に栽培されていたということがわかった。
 黄蜜柑と呼ばれていたそうだ。
 ちなみに東市来町は「ひがしいちきちょう」と読むそうだ。鹿児島市の西、薩摩半島北西部。鹿児島本線にあるが、降りたことはない。
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 それにしても明治時代からあったとは・・・
 小柄で色も香りもよく、しかも食べてみると、瑞々しくてこれがまた旨い。
 ちょっとイイ感じの明治女に出会ったようで、今まで一面識もなかったことが口惜しい。
 
 世の中なんてそんなもんだ。
 人間の一生なんて短い。知らないことを山ほど残したまま、人生を終える。少年老い易く学成り難し。
 ・・・ミカンごときで、ちと大袈裟か。

 マーマレードにすると、期待に違わず美味しい。
 今は神奈川県が主産地で、生産量が少ないために出回る時期が限られているそうだ。
 思わず、その日のうちにもう一袋買い求めてしまった。
 来年は、この麗しき明治女に再会できるだろうか。

→ 黄金柑マーマレードの作り方

改めて美味しさに気づくジョナゴールド・ジャム


 最近ジャム作りに勤しんでいることは前回書いた。

 ジャムのホームページを作ってしまった行きがかり上、今まで作ったことのない果物でジャムを作り、ホームページに追加しようと、つい考えてしまう。
 かといって八百屋で目にする果物の大抵は、もうジャムにしてしまったし、してないとすればジャムに適していないとか、高価すぎてジャムにするのを憚られるものということになる。

 柑橘類などでは輸入物しかないために残留農薬が気になるということもある。
 野菜もいくつか試してはみたが、例えばサツマイモやジャガイモ、タマネギでジャムを作ってみても、ペーストと何が違うのかという気がする。
 かといって、ゴボウやセロリでもジャムは作れるだろうが、私は菜食主義者でも健康オタクでもないので、何か違う気がしてしまう。

 そんなわけで、最近は自分の好きなジャム、ないしは家族がリクエストするジャムを作ることが多い。
 今年の冬は、レモン、柚子、金柑、トンプソン、苺のジャムを作ったが、それらはもう何度も作っていて、ホームページにも載せている。
 
 3月初めにシナノゴールドで作ったジャムを載せたが、久しぶりにリンゴジャムを作ったら改めて美味しさに気づいた。
 シナモンを入れなかったので、純粋にリンゴの味がした。

 以前、リンゴジャムはどの品種でも大差がないと考えていたが、やはり味が違う。
 私の文章力ではその違いをうまく表現できないのだが、酸味、甘味、まろやかさ、口に含んだ時の香りが微妙に違う。
 生で食べたときに品種で味が違うのだから当たり前といえば当たり前だが、その違いがジャムには凝縮されている気がする。

 それで、まさに味を占めて、今度はジョナゴールドでジャムを作ってみた。
 店頭で見つけて買うまでは知らなかったのだが、ジョナゴールドは紅玉系で、ジャムにしてみるとこれが旨い。
 紅玉はアップルパイなど、一般に加工用に適しているといわれるが、ジョナゴールドは紅玉よりも甘味があってしっとり、かつまろやかな感じがする。
 そういえば、津軽も紅玉系だった。今度はシナモンを入れないで作ってみようか。
 
→ ジョナゴールド・ジャムの作り方 

せとかマーマレードって、何のことかわかる?


 3月に入って、俄然ジャム作りに勤しむ。
 なぜか? 答えは簡単、在庫不足。

 我が家の朝食では、大抵2、3種類のジャムを食卓に並べる。
 毎月2、3種類のジャムを作らないと追い付かないのだが、昨年12月からちょっと忙しかった。

 頼まれて作っているホームページがあって、このサーバーを移転することになった。
 そのついでに、これまでパソコンにしか対応していなかったサイトをスマホでも見られるようにすることになった。
 
 素人なので詳しい人に聞くと、私でもスクリプトを書けると励まされ、俄か勉強してメディアクエリで対応することにした。
 簡単にいえばパソコン用とスマホ用に別々のページを用意する必要がなく、スタイルシートの切り替えで見え方が変わるようにする。

 1ページの記述でパソコンとスマホの両方に対応するため制約はあるが、既にあるホームページを手直しする作業が格段に楽になる。
 レスポンシブデザインというそうだが、パソコンとスマホ両方に対応するための記述を考えるのは若干パズルめいていて、積み木の並べ方を考えるようで、それはそれで楽しい。

 それでも作業に時間が掛かるため、まず前のページをそのまま新サーバに移転し、次にスクリプトをスマホ兼用に書き換ることにした。
 テキストエディタを使えば複数ページの一括編集ができると教えられ、atomというフリーのエディタをダウンロードして作業を効率化させた。

 それでも時間はかかる。
 ついでに、私が道楽で作っているホームページもレスポンシブデザインに書き換えたら、気が付けば3月になっていた。

 世の中は何でもスマホの時代だ。
 わがホームページもそんなわけで、スマホ対応になった。もちろんジャムのページも。確かめていただければ、私の苦労の跡がわかるというものだ。
 ちなみに私はスマホを持っていない。なんせ人間そのものがガラパゴスだから。
setoka0.jpg
 さて、そんなわけで3月になってジャムに在庫不足を来し、俄然ジャムを作り始めた。
 それで今回は初めて作る、せとかマーマレード。

 せとかって何だ? 知らなくて当然。
 清見とアンコールをかけ合わせたものにマーコットを交配したタンゴール類。
 それでも何のことかわからない。
 タンゴールはミカンとオレンジの交雑種のことで、伊予柑やデコポンが代表的。
 せとかで作るマーマレードは橙色も鮮やかで、味も濃厚。

 それにしても、柑橘類の品種名には、はるみ、きよみ、はるかといった女性のような名が多い。
「せとかって、マーマレードにしたっけ? はるみは?」
 八百屋の店先で連れ合いに聞くと、「さあね。どれもホステスみたいな名で混乱しちゃうわね。もう少し違った名前を付けられないのかしら」

 確かにクラブのホステスみたいだ。いや、せとかはキャバ嬢かな?
 
→ せとかマーマレードの作り方 



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