罪を逃れて当然? 上級国民と特権階級


 カルロス・ゴーン被告が国外逃亡した。

 日本では、政治家が賄賂をもらっても、秘書がやったとか直接貰っていないとか、いろいろ抜け道を用いてなかなか議員の逮捕にまでは至らない。
 疑惑の議員が遁走しても高額な議員報酬は貰い続けている。

 森友問題や加計学園問題で首相や首相夫人が便宜を図ったり、国庫に損害を与えても罪にならないではないか。
 首相自らが後援会員を国庫で賄われる桜を見る会に多数招待し、不明朗なホテルパーティーを開いても、平然と夫婦で外遊を繰り返し、罪にも問われないではないか。

 それなのに、なんで俺だけが自宅に軟禁されて妻に会うことも許されないのか。
 ゴーン被告が、そう考えても不思議はなかったのかもしれない。

 安倍さんにしてもゴーンさんにしてもスーパー・セレブという言葉で誤魔化されているが、実際のところは自他ともに認める特権階級なのだろう。
 特権階級だからこそ、一般人とは違った扱いを受けねばならない。違う扱いを受けて当然だ。
 特権階級だからこそ、一般人が受けなければならない刑罰を免除されることができる。

 特権階級について、国語大辞典(小学館)は次のように説明する。
とっけんかいきゅう【特権階級】
社会的に特権を有する階級。また、それに属する人。政治的ないし経済的に優越権や支配権を持っている特別な階級。

 正常な倫理観を持っている人からすれば許されないことだが、特権階級の人たち、ないしは自分は特権階級だと自認する人たちは、特権階級にはそれが許されると考える。
 自分はそれだけの社会的地位を得ている、ということかもしれない。

 去年は上級国民という言葉が流行った。
 一般国民の対義語として、もともとは違う意味で用いられていたらしいが、昨年、高齢の元高級官僚が池袋で母子二人を死亡させる暴走事故を起こしながら逮捕されなかったことから、上級国民という言葉が一気に広まった。
 ここでいう上級国民は、特権階級と同義語だ。
 
 人は皆、平等というのは近代民主主義の理念だ。
 しかし世の中を見回せば、これが絵空事であることに気づく。
 理念は実現されていないからこそ理念なのだ、という当たり前のことに気づく。


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