GO TO Travelキャンペーンは誰のため?


 新型コロナウイルス流行の第2波が来るかもしれないというのに、政府はGO TO Travelキャンペーンを7月の連休に前倒して始めるという。

 そもそもが、オリンピックの開会式に合わせて10月の体育の日を7月に持ってきて今年限りで作った連休を、コロナで打撃を受けた観光業界のために利用するという、体操選手ならぬ政治家によるウルトラC。
 都民に旅行を控えろという小池東京都知事と、積極的に旅行して金を落とせという首相官邸とのつばぜり合いが、早くも演じられている。
 都知事選では恩讐を超えて協力し合った両者が、選挙終了とともに元の木阿弥ということか?

 それにしても、誰のためのGO TO Travelキャンペーンなのだろう?
 ”Go to travel”は、もちろん「旅行に行こう」の意味だ。

 旅行代理店や予約サイト、宿泊施設を通じて予約すると、旅行費用の半額を最大1泊2万円まで国が援助してくれる。
 但し、そのうちの70%が旅行代金、30%が旅行先の店舗・観光施設で使えるクーポン券で、後者は9月からの実施予定となっている。

 仮に1泊4万円のホテルに泊まれば14000円が宿泊補助され、6000円がクーポンとしてもらえる。宿泊数に制限がないので、クーポンを除外して考えれば、5泊6日なら1人7万円。カップルなら14万円、4人家族なら28万円が援助される。
 人気の☆×リゾートにも35%offで泊まれるわけだ。

 いや、多くの庶民はせいぜいが1泊1万円、無理して2万円だ。
 家族4人で1泊4万円のホテルに5泊6日するには、28万円の援助を受けても52万円掛かる。
 これが1泊1万円の宿泊施設なら、家族4人で7万円の援助を受けて13万円の出費。
 いや、それでも庶民にはキツイ。2泊3日にすれば2万8千円の援助で出費は5万2千円。

 これで我が家の夏休みは決まり! んん? なんだ、金持ちの方がたくさん援助してもらえるってことじゃないか!
 そもそも1泊1万円の宿泊施設を、どれだけ旅行代理店や予約サイトが扱っているのか? 直接予約できるホームページなんてあるのか?
 民宿やプチホテルの宿泊では、GO TO Travelキャンペーンは利用できないのではないか?

 コロナの影響で旅行代理店や有名ホテル・旅館が困っているのはわかる。このままでは倒産するかもしれないし、従業員は失業の危機に脅えていることだろう。すでに休業で収入が激減して生活にも支障を来しているに違いない。
 観光バス会社だって、乗務員や添乗員だって困窮している。

 しかし、またしても取り残されるのは、GO TO Travelキャンペーンの恩恵を受けられない小さな旅館やプチホテル、ペンション、民宿といった個人事業主ではないのか?

 GO TO Travelキャンペーンの恩恵か、☆×リゾートでは宿泊予約が増えているそうだ。
 ”Go to travel”が、”Go to corona”にならなければいのだが…


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