40年ぶりの沖縄(10)47年前は行かなかった今帰仁城、古宇利島



 今帰仁城跡訪れるのは初めてだった。
 今帰仁城跡へは、海洋博公園から本部半島の北側の海岸線を東に向かう。今泊でカーナビに從って右折し、1キロメートルほど行くと城跡がある。
今帰仁城跡
今帰仁城(沖縄古文書館19720110
今帰仁城跡から東シナ海を望む。下は1972年の写真(沖縄県公文書館所蔵)

 47年前には何故訪れなかったのだろう? 当時のかすかな記憶をたどると、本部半島では伊豆味パイン園と今帰仁城跡しかガイドブックに載ってなかったような気がする。
 当時の今帰仁城跡は、今のようには整備されてなく、見物するにはあまり適していなかったというのが理由だったろうか。名護から先の山原(やんばる)は交通の便が悪く、本部半島でバスを途中下車する時間的な余裕がなかったのかもしれない。

 石垣が崩れ、荒れ果てた今帰仁城跡が本格的に修復されるのは1972年の国の史跡指定以降のことだ。とりわけ2000年のユネスコ世界遺産登録で整備が進み、現在も発掘調査が行われている。復元は精密なものではなく、現在の石段の脇には旧道が残っている。
 今帰仁城は13世紀に遡る古城で、北山王・北山監守の館であったとともに、後に拝所となり、城郭内には御嶽(うたき)もある。
 
 きれいに整備された今帰仁城の石垣は優美な曲線を描き、森に囲まれた丘に登ると悠久の歴史のロマンへと誘われる。丘からは城跡を囲む外郭の長い石垣と東シナ海の珊瑚礁が一望でき、遠く古宇利島や山原も望める。
 世界遺産ということもあってか、鄙びた場所にある今帰仁城跡には思ったより人が多かった。 
今帰仁旧道
今帰仁城跡・古道

 再び海岸線の道に戻り、古宇利島に向かう。古宇利島も47年前には訪れなかった島で、当時は何よりもまず船以外で渡る方法がなかった。
 古宇利島から屋我地島(やがじしま)の海の美しさは47年前のガイドブックにも載っていて、これも結局、バスの車窓から眺めるしかなかった。

 古宇利島と屋我地島を結ぶ古宇利大橋ができたのが2005年。国道58号線から奧武島(おうじま)、屋我地島を経由して地続きとなった。
 今帰仁城跡からは、2010年完成のワルミ大橋で屋我地島に渡り、古宇利大橋で古宇利島に渡る。
 この古宇利大橋は約2キロメートルあり、中央部が両端よりも高くなっている。このため屋我地島から渡る下り坂では、海に向かって進んでいるような錯覚を感じさせる。

 古宇利島には珊瑚礁の海に面した丘に古宇利オーシャンタワーがあって、ここからの眺めはまさしく絶景となっている。
 古宇利島に寄ったのは、47年前に果たせなかった古宇利島から屋我地島の海の美しさを見るためで、古宇利大橋を渡ることと、古宇利オーシャンタワーの展望台に登ることが目的だった。
 その美しさは筆舌に尽くしがたいのでビデオに収めたが、撮影時に若干日が陰ったのが惜しかった。

 
 古宇利島を車で一周してから再び古宇利大橋を渡り、屋我地島、奧武島を経て名護に向かう。辺野古にも寄ってみたかったが那覇まで帰らなければならず、許田からは沖縄自動車道に乗る。

 沖縄自動車道は山間部を沖縄本島の東側に抜け、山に沿って南下する。運転していたので、助手席の連れ合いに海は見えないかと聞くが見えないと言う。
 宜野座(ぎのざ)のインターチェンジを過ぎて暫くして、海が見えたと言う。金武町(きんちょう)に入り、本島でも東西が狭まった一番くびれた場所に差し掛かる。
 助手席からはときどき海が見えるようだが、さすがに運転席から見ることはできない。
 コザ十字路に行ってみたくなり、沖縄北インターチェンジで自動車道を下りることにした。


コメントの投稿

非公開コメント



運営者

七会 静 (ななえ・しずか)

▼著書
ハリー・ポッターの魔法ワールド大図鑑 (廣済堂PB)
「ハリー・ポッター」のホントの魔法事典 (廣済堂PB)
よくわかる「世界の死神」事典 (廣済堂文庫)
ナルニアへの旅―ファンタジー・ツアー・ガイド(主婦と生活社)
幻の錬金術師列伝―賢者の石の探求者たち(主婦と生活社)
ハリー・ポッターの魔法ガイドブック 愛蔵版(主婦と生活社)

(c)NANAE SHIZUKA

リンク
▼運営者の関連サイトです。



▼オンライン辞書
goo辞書  infoseekマルチ辞書
weblio辞書  @nifty辞書  英辞郎on the WEB

▼参加しています。
ブログランキング・にほんブログ村へ

サイト案内
調べたい言葉を、下の窓に入れて検索ボタンを押してみてください。
もしかしたら、その言葉について書かれた記事が見つかるかも…

▼本ブログについての説明・・・
「言葉の重さと、我が存在の軽さについて」  (2007/2/3)
最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
12 | 2021/01 | 02
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
月別アーカイブ
メールフォーム

▼運営者への連絡にお使いください。

お名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
QRコード
QR
お知らせ
▼更新は、現在週1回程度を予定しています。
▼本ブログではFC2アクセス解析を行っています。
▼2006/6/30以前の記事は JUGEM ブログ、2011/9/30以前の記事は忍者ブログに掲載していたものです。2011/9/30以前のコメントには、移転時に一部欠落してしまったものがあります。またコメントに対しての運営者の返事はすべて欠落しています。コメントをいただいた方には、ご了承をお願いします。
▼上記移転時に、一部レイアウトの乱れているページがあります。またリンクが正しくないものがありますが、ご了承ください。
▼不適当と判断されるコメントは、断りなく削除することがあります。
▼トラックバックは受け付けていません。
▼本ブログでは著作権法の権利を保持しています。記事および写真の無断での複製・転載・送信・翻訳等はできません。
▼記事の一部を引用する場合は、本ブログからの引用であることを明記し、上の欄のメールフォームでご連絡ください。
▼リンクはフリーです。