東京地名考─ヨシが生えていた吉原はどこにあったか?(上)

IMG_8518 (2) (750x363)

 日本から遊郭、赤線が消えて半世紀以上が経つが、どういうわけか、遊郭、赤線への郷愁は絶えない。
 遊郭、遊女の歴史については詳しくないし、それに詳しい方や、書店やネットには詳細を極めた解説や評論も多いので、敢えて触れることはしない。

 ただ、ネットを眺めているととりわけ年配の男性に遊郭、赤線への郷愁に魅かれる方も多いようで、しかも年代的に遊郭、赤線に足を運んだ経験者は少なかろうと思われるので、若い人たちの中に60~70年代の学生運動に魅かれる人がいるように、きっと経験ができなかったからこその憧れに違いない。

 面白いのは、女性にも少なからず遊郭に興味を持つ方がいて、苦界に身を置く境遇にシンパシーを感じるのか、はたまた花魁・太夫の艶やかさに魅かれるのか、男には女心までは量れない。
新吉原IMG_8475 (367x275)
京町一丁目の門が建つ、かつての新吉原付近
新吉原IMG_8469 (367x275)
新吉原の名を残す吉原大門交差点
浄閑寺IMG_8484 (367x275)
浄閑寺の新吉原総霊塔(供養塔)


 遊郭といえば代表格は、江戸で唯一幕府が公認した吉原だ。
 現在の町名でいえば台東区千束3・4丁目がこれに相当し、吉原大門をはじめ吉原神社などに名を留めている。
 町の様子はかつてに比べれば大きく変貌したが、今でも都内有数のソープ街に面影を残している。
 付け加えれば、吉原の北、南千住2丁目に遊女たちの投込み寺として知られる浄閑寺があって、吉原関連の史跡として名高い。

 吉原という名の由来は、葭(よし)が一面に繁っている葭の原に由来すると考えられている。
 葭は本来はアシと読み、葦・蘆・芦とも書く。イネ科の多年草で水辺に生えるので、河原や湿地でよく見かける。

 本来はアシと読むと書いたが、アシが「悪し」に通じることから、忌み嫌ってヨシ(良し)と読ませるようになったといわれる。
 吉原の吉は、このヨシに充てたもので、アシ原→ヨシ(葭)原→吉原となったものだ。

 さて、遊郭・吉原の歴史を知っている方ならご存じのことだが、一般に吉原と言われている台東区千束は、昔は新吉原と呼ばれていて、もともとの吉原ではない。
 もともとの吉原は、新吉原ができてからは元吉原と呼ばれるようになるが、日本橋の海際にあった。
 吉原が新吉原に移ったのは明暦3年(1657)のことで、徳川家康の開府以来、江戸の町は拡大を続け、都市計画上も風紀上も、遊女屋が市街地となった日本橋にあることを好ましくないと考えた幕府が、浅草寺の北への移転を命じた。

 つまり、吉原の地名の由来となった葭原は、浅草寺の北ではなく、日本橋、現在の人形町付近にあったというわけだ。

レッドライン─テロ、北朝鮮、並びに今井絵理子議員の場合

Plaça_de_Catalunya
カタルーニャ広場。ビル群の右奥にランブラス通りがある
Les Champs-Élysées
シャンゼリゼ通り。正面が付近でテロのあった凱旋門


 先週、8月17日の木曜日、現地時間では夕方の17時頃、スペインのバルセロナ、ランブラス通りでテロ事件が起きた。
 4月20日にもパリのシャンゼリゼ通りでテロ事件があったが、実は昨年11月、旅行でこの2つの通りを訪れている。
 自分が訪れた場所で立て続けにテロが起きると、日本にいるとはいえ、さすがにテロの恐怖が身近に感じられる。

 もっとも、事件が起きた後の18日朝、民放のワイドショーはスキャンダルネタ、NHKはいつも通りの高校野球中継で、詳報はBBCの国際放送で見るしかなかったのだが・・・

 最近のイスラム国のテロ攻撃は、とにかく目立つところで事件を起こそうとしているように見える。
 ランブラス通りもシャンゼリゼ通りも、日本でいえば銀座通りのようなところで、繁華で外国人旅行者も多い。
 次はどこかと考えると、旅行中もテロに用心せざるを得ない。
 2020年にオリンピックを控えている日本だって、いつまで対岸の火事と思っていられるか。

 先日、ビデオでアメリカ映画『シン・レッド・ライン』(テレンス・マリック監督、1998)を見た。
 ガダルカナル島の激戦をアメリカ側から描いたもので、最前線で戦った兵士の勝利の喜びなどない悲惨な戦争を描いている。
 原題は"The Thin Red Line"で、Red Lineは「越えてはならない一線」という意味。

 ワイドショーでは元SPEEDの今井絵理子さんが、恋人つなぎの神戸市議とホテルに同衾して一線を越えたかどうかが問題となっているが、これもレッドラインになるのかもしれない。

 もっとシリアスな問題でいえば北朝鮮とアメリカの間にあるレッドラインで、一般にはこうした場合に使われる。
 つまり、平和的解決を捨てて軍事的解決に向かう、越えてはならない一線のことをいい、米朝間のレッドラインでいえば、北朝鮮がグァムの領海外、あるいは領海内にICBMを発射することがそれだと言われている。

 映画のタイトルに戻れば、Thinは「細い」という意味で、「越えてはならないかすかな一線」ということになる。

 テロリズムの定義は難しい。
 大辞林には「一定の政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを認める主義。また、それに基づく暴力の行使」と書かれているが、伊藤博文を暗殺した安重根は日本ではテロリストだが、韓国では英雄ということになっている。

 イスラム過激主義については、それを義とするか悪とするかは、安重根同様、立場によって異なる。
 ウサマ・ビン・ラディン殺害についても、イスラム過激派にとってはアメリカ政府によるテロということになる。

 ただ、政治とは無関係な市民をターゲットにしたテロは、イスラムの大義とは無縁で、プロパガンダを目的としたテロのためのテロでしかない。
 IS、イスラム国もまた、越えてはならない一線、レッドラインを越えてしまったということになる。


パプリカ・ジャムで美味しい健康生活


 しばらく前のことだが、日経新聞の土曜版に野菜ジャムを作るという企画が載っていた。
 既婚の女性記者で、パン食で子供たちに野菜を摂らせるには、という趣旨だったような気がする。
 ジャム作りに関しては日々研鑽を積んでいるつもりの私なので、興味深く記事を読んだが、あまり美味しそうではなかった。

 ジャムで野菜を摂るなど、私に言わせれば邪道である。
 パン食で野菜を摂りたいなら、サラダを作ればいいじゃないか。
 子供がサラダを食べないというなら、レタスやトマトを挟んでサンドイッチのようにして食べればいい。
 それとも、子供は野菜サンドも嫌いなのか?

 まあ日経新聞の記者の家庭の事情などどうでもいい。
 どうでもいいが、いくら健康のためだと言っても、私は不味いジャムを塗ったパンなど食べたくない。
 ノストラダムスは美容と健康のためにジャム作りを研究したが、不味くていいなどとは思っていなかったはずだ。
 ノストラダムスが何でジャムに関係あるのかと不審に思われた方は、私のホームページ「手作りジャム研究所」ジャムの歴史の項を読んでいただきたい。

 さて、日経新聞には載っていなかったが、前々から作ってみたいと思っていたパプリカ・ジャムを作った。
 売られているパプリカには赤・黄・橙色がある。
 どれで作っても良かったが、ミックスしたら色までミックスされてしまうという連れ合いの意見を受け入れて、黄色だけを選んで使うことにした。
 他の色はサラダにした。

 ちなみに外国には紫・茶色もあるという。
 茶色は見た目が悪そうだが、紫色を見つけたらジャムにしよう。

 パプリカは野菜の苦味や青臭さが少ないが、それでも気になる。
 それで青臭さが気にならない程度まで煮込んだ。
 パンに塗ると、これがおいしい。
 家族にも好評で、美味しくて気休めに健康なジャムの出来上がり。

パプリカ・ジャムの作り方




運営者

七会 静 (ななえ・しずか)

▼著書
ハリー・ポッターの魔法ワールド大図鑑 (廣済堂PB)
「ハリー・ポッター」のホントの魔法事典 (廣済堂PB)
よくわかる「世界の死神」事典 (廣済堂文庫)
ナルニアへの旅―ファンタジー・ツアー・ガイド(主婦と生活社)
幻の錬金術師列伝―賢者の石の探求者たち(主婦と生活社)
ハリー・ポッターの魔法ガイドブック 愛蔵版(主婦と生活社)

(c)NANAE SHIZUKA

リンク
▼運営者の関連サイトです。



▼オンライン辞書
goo辞書  YAHOO!辞書  infoseekマルチ辞書
weblio辞書  @nifty辞書  英辞郎on the WEB

▼参加しています。
ブログランキング・にほんブログ村へ

サイト案内
調べたい言葉を、下の窓に入れて検索ボタンを押してみてください。
もしかしたら、その言葉について書かれた記事が見つかるかも・・・

▼本ブログについての説明・・・
「言葉の重さと、我が存在の軽さについて」  (2007/2/3)
最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
メールフォーム

▼運営者への連絡にお使いください。

お名前:
メールアドレス:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
QRコード
QR
お知らせ
▼更新は、現在週1回程度を予定しています。
▼本ブログではFC2アクセス解析を行っています。
▼2006/6/30以前の記事は JUGEM ブログ、2011/9/30以前の記事は忍者ブログに掲載していたものです。2011/9/30以前のコメントには、移転時に一部欠落してしまったものがあります。またコメントに対しての運営者の返事はすべて欠落しています。コメントをいただいた方には、ご了承をお願いします。
▼上記移転時に、一部レイアウトの乱れているページがあります。またリンクが正しくないものがありますが、ご了承ください。
▼不適当と判断されるコメントは、断りなく削除することがあります。
▼トラックバックは受け付けていません。
▼本ブログでは著作権法の権利を保持しています。記事および写真の無断での複製・転載・送信・翻訳等はできません。
▼記事の一部を引用する場合は、本ブログからの引用であることを明記し、上の欄のメールフォームでご連絡ください。
▼リンクはフリーです。